ニュージーランド訪問2012 (7日目/スタンモアビーチ〜スナッパー(鯛)釣り)


NZ旅行も終盤になってきました。
最終日は朝の飛行機に乗るので、実質的に動けるのは今日が最後になります。


天候不順の今夏のNZにあって、今までの滞在期間中は奇跡的に天気に恵まれてきましたが、さすがにその運も切れてしまいつつある本日です。
朝から広がる曇天の雲行きが、午後に予定されている船釣りを絶望的なものにしそうな予感がします。


【朝ごはんを兼ねて気ままにドライブ】
午後は釣りの予定ですが、それまでの間は時間があるので、例によって適当な目的地をナビにセットしてドライブに出掛けることにしました。



《昨日ノーザン・ゲートウェイ有料道路のチケット購入のために立ち寄ったパーキングエリアで朝ご飯にすることにしました。》



《パーキングエリアの中は広々しています。バーガーキングをはじめ複数のテナントが入っています。》



《朝ご飯はサンドイッチにしました。味はごくフツーでした。PUMPもう何本目かな…、毎度大変お世話になっています。》


朝ご飯の後は、昨日と同様に国道1号線を北上し有料道路区間に入る手前のICで降りて、北島の東海岸の海岸線を目指します。



《到着したのは“スタンモアベイ”。砂浜が広がるなんだかチョット日本の風景っぽい感じがする海岸です。》



《土曜の朝ですので、お父さんと子供が散歩していました。》



《ここまで自家用車で牽引してきたボートを、専用のトレーラーが引き継いで海に浮かべてくれます。》


短い時間の間に20ftくらいの小さなボートが次々と海に出て行きました。
日本人にとってこのマリンレジャーの敷居の低さは、ただただ羨ましいのひと言です。
漁協という既得権益の権化の様な団体が存続し続ける限り、日本では絶対にこれ以上のマリンレジャーの普及はあり得ないでしょうね。
とても残念なことです。


それにしても雲行きが怪しい…。
オークランド方面では雷も鳴っている様な気が…。
どうせ降るなら、完全無欠に午後の釣りが中止だと船長が諦めるほどに強く降って欲しいのですが、まだそこまででは無い感じです。


ニュージーランドの寿司はかなり旨い!(MATSU Sushi)】
短いドライブの後はお土産の購入のため、ホテルの近くにあるショッピングモール“West Field”内の激安スーパー“Pak'n Save(パックンセーブ)”と、それより少しハイソな“NEW WORLD”に立ち寄ることに…。
ここで日本の友人に頼まれたマヌカハニー入りの歯磨きなどを仕入れたりしていたら、あっという間にお昼近くになってしました。
お昼ご飯はショッピングモール内にある巨大なフードコートに決めたものの、各店共に魅惑的なメニューばかりでなかなか決めることができません!
そこで一度は経験してみたいと思っていた、寿司を食べてみることにしました。



《テイクアウェイ専門の“MATSU SUSHI”。ショーケースの中の寿司はかなりイイ感じです。。でもお値段もそれなりにします。》


結論から言うと、少なくとも“MATSU SUSHI”の寿司はかなり美味しい!
これは食べて損は絶対にありません。
イギリスのイングラドで外観以外はとても寿司とは思えない超マズイ寿司をたべてから、『外国の寿司は食わねー』と思ってた私ですが、“MATSU SUSHI”のそれは少なくとも日本のメジャーな持ち帰り寿司店よりも遙かに美味しいです!
“MATSU SUSHI”オススメです。


お昼ご飯を済ませ“West Field”の外に出ると、そこは完全に“嵐”としか表現しようの無い状況…。
やばい!っていうか、行きたくない…スナッパー釣り…。
中止になってくれないかなぁ〜。


【嵐の中のスナッパー(鯛)釣り】
スナッパー釣りには布施弘太郎さんと彼の友人の3人で挑みます。
午後に“Westhaven Marina”から出港する遊漁船に乗ることになっています。


この時点で天気は最悪の状態です。
どしゃ降りの雨だけでは無く、雷も鳴っています。
さらに良くないことは、NZの天気らしくその悪い状態が続かないことです。
ドーせなら遊漁船の船長が『コレはダメだ…。』と判断するくらいに雨が降るか海が荒れればいいのですが、そういう感じでも無いところがビミョーです。


完全にヤル気ないモードで“Westhaven Marina”に到着。
おいおい!雨も風もやんでるよ!
これじゃぁ中止はないなぁ。


出港時間になって私たちの他に若い男の子たち3人が集まってきました。
今日の乗船者は合計6名の様子です。


やはり、船長は悪天候による中止なんて微塵も考えていない様子…。
まぁ商売ですからね、当然です。



《同行者のNZ在住の日本人ジョーさんと布施弘太郎さん。ジョーさん素敵な人でした。今度はゆっくり飲みましょう!》


このジョーさん、昨晩のワイン“Ata Rangi Pinot Noir 2009”を勧めてくれた方です。
長年NZに住んでおられるそうで、様々なことに深い造詣をお持ちであると感じました。
次回NZ訪問時にはゆっくりお話ができたらと思っています。



《こんなメンバーで出港!》



《“Westhaven Marina”はかなりNZ最大のマリーナだけあってでかい!係留してある船も個性的なものが多いです。》


そうはいってもこの天候ですから、遠くまで出掛ける訳にもいかないだろうと思っていたら、マリーナを出てスグのオークランドの港の前でアンカーを投入。
おいおい!いくらなんでも近すぎるだろう!キャプテン。
大丈夫かなぁ〜。



《出港してから10分も走っていません!》



【NZの鯛釣りは超簡単!】
なんはともあれスナッパー釣り開始です。



《ポイントはハーバーブリッジのスグ近く…。》



《周りにも遊漁船が集まっていますので、ポイントではあるのだと思います。》


今回はタックル(釣り道具)もエサも全部遊漁船側で用意してくれるので、超楽チンです。
それしても日本の鯛釣りの常識では全く考えられないほどというか、日本の鯛釣り師が見たら『舐めているのか!』と怒られそうな超簡単な仕掛けに、エサは無造作にブツ切りにしたイワシイカを工夫ゼロのまま針に掛けるだけです。
これで鯛が釣れるなんてことがあるのだろうか…。



《バケツの中のイワシイカをナイフでブツ切りにしてエサにします。》


まぁとにかく、言われるがままに準備してスナッパー釣りの開始です。



《借り物のタックルで仕掛けを投入。それにしても潮の流れが速く、まるで川の様です。》


本当にこんなんで釣れるのかと半信半疑で釣り始めましたが、ほんの数分でいかにも鯛らしい3段引きの当たりが!
すげー!ホントに釣れるとは…

雨が強くなってきて大変な状況の中、終わってみればキロクラスのスナッパーを含め3人で20匹近く釣ることができました。



《私たちの分け前分。ジョーさんが釣ったアジをお裾分けにいただきました。》


NZの魚はスレていないのかそれとも日本の魚が神経質なのかは解りませんが、いずれにせよ日本の常識とは異次元の敷居の低さで、本格的な釣りを頼むことができるのには心底驚きました。

なんにしても雨もソコソコの降りで海も荒れずに終わってくれてヨカッタです…。



ニュージーランド鯛は日本と同じ味だった!】
さて、釣果のスナッパーをお土産に布施家に凱旋です。

今晩はスナッパーのお刺身で宴会!
日本の鯛との食味の違いに興味津々です。



《すげー!スナッパーのお刺身の姿盛りです。ココがNZとはとても思えません。》


それにしても美味しいです!スナッパーのお刺身。
日本の真鯛と味も食感もまったく変わりません。
鰺も美味しい!ジョーさん感謝です!



《昨日お刺身にしたクレイフィッシュの殻で出汁を取ったお味噌汁。もう最高!》


私は海外に出掛けていても日本食がまったく恋しくならないタイプですが、このお刺身と味噌汁を味わった瞬間『やっぱりオレって日本人なんだなぁ〜。』と感慨を覚えました。
いやぁ〜、昨晩に引き続き布施夫人Mさんには心から感謝です。
ご馳走様でした!


名残惜しいですが、夜も更けてきてたのでそろそろ布施家とお別れの時間です。
子供たちとももっと話をしたり遊びに行ったりしたかったのですが、それは次回のお楽しみということにしておきましょう。


朝のひげ剃りの最中、携帯電話のワンセグの画面を通して布施弘太郎に出会ったのは約2年前。
年齢こそ同じではありますが、性格も価値観も全く異なる布施さんと友達になることができ、しかも家族ぐるみで親戚のような付き合いをさせてもらっていることに、心から感謝の気持ちでいっぱいです。

次に布施家のみんなに会うのがNZになるかそれとも日本になるかは解りませんが、いずれにせよ今からその時が来ることを心待ちにしています。


布施家を後にし、明日の朝の朝食を“NEW WORLD”に買いに行き、早めに寝ることにしました。


最終日に続く…。