“ROUTES/MONDAY満ちる”に想う、オトナになる事、成長

060502

“ROUTES/MONDAY満ちる”


参った!イイじゃん!MONDAY満ちるのこの新作!
元よりMANDAY満ちる好きの私ですが、このROUTESが過去の彼女の作品の中で、突き抜けて良い物であると自信を持って言えますね。


母になり、911をリアルで体験し、その後もニューヨークに住みつつ音楽活動を続けている彼女…。
今まではかなりつぱった感じで、良くも悪くもフェミニスト的雰囲気が強かった彼女の音楽ですが、今回のそれは明らかに(様々な意味で)ボーダーレスでグローバルな感じが強くしています。


それとここに至って、明らかに彼女の音楽がジャジーな方向にベクトルを変えています。
やはり!蛙の子は蛙ということか…。


彼女の母親でジャズの殿堂入りを果たしている“秋吉敏子”という人の音を私は知らないけれど、多分今回のアルバムの完成度が高い理由は、遺伝的要素として持っている“ジャズ感”を、MONDAY満ちるが素直に表現しているが故の事だと強く感じています。


しかし!本当に凄いですね!最近の日本人アーティストは。
先日、ここで書いた“万波麻希”とは違う方構成ではあるけれど、どちらも甲乙つけ難いデキの良さです。


これだけオトナで優しく人間味を持つ音楽を作るに至ったMONDAY満ちる…。
彼女の人間的な魅力は昔から特異な光を持っていたけれど、今の彼女もまたその時とは異なりつつも、強くも優しい彼女のパーソナリティーが成せる業、それがこの“ROUTES”になっているのでしょう。