プレミアムは遠い…

今回の広島出張の脚になってくれた“新型スカイライン”です。
4WSとかは付いていない、普及版の2.5リッターモデルです。


総評としては、良いクルマではあるが、イチロー渡辺謙久石譲の音楽が醸し出すCMのイメージほど、プレミアムな感じはしませんでしたね。
間違いを承知で3シリーズと比べると、エンジン以外はまだまだな感じがします。
まぁコストの掛け方が違うといえば、それまでなのですが…。


個々にまとめると…、


【エンジン】
★★★★★(満点!)
2.5リッターとは思えない非常に豊かなトルクと、7500rpmまでキッチリ回り、エンスーの血を躍らせるエンジン音もメャメチャいい!こんないいエンジン、BMWにもないですよ!
今まで経験した中で、最高に素晴らしいエンジンです。
このエンジンにはオーバーな話しではなく、ホント!感動しました。
載った事無いけれど3リッターは要らないでしょう。


【シャーシ】
★★★★☆
剛性感は文句なしです。
そのお陰でN.V.Hも押さえられていて、乗り心地も非常にいいですね。
でも、BMWの3シリーズと比較すると…、やはりコストの問題かな…。
でも十二分にイイですよ!


【ミッション】
ハードウェア:★★★☆☆
ソフトウェア:★★★★★+★★★
スポーツサルーンを謳うスカイラインにして、理屈ヌキに5速しかないATはダメですよ、問題外ですね。
どんなにオシャレな服着ていても、ノータイが故にドレスコードの合わないパーティーには入れないのと一緒です。
7速とは言わずも、6速は無ければ…。
ギアのバックラッシュなんて、ホトンド無いんじゃないかって、そんな風に思える程に精密感は感じるだけに、余計もったいないと思う。
トロイダルCVTが生きていればねぇ。

でもでもでも!このATの制御は凄すぎます!
まだ未成熟な感じはするものの、シフトダウンの時のダブルアクセルなんて、感激してちびりそうだ!
ホントスゴイね。
平坦な直線の道で、無意味にシフトダウンしてしまうのは、私だけではないと思う…。
イヤイヤ!コレには参りました!
VWの制御よりか、コッチのが数段賢くて素早いですね。
ハッキリ言ってシフトダウンに関しては、MTよりも絶対にコッチの方が素早くて正確だと思う。(@私の場合)
それだけの出来のイイ制御があるだけに、なお更にプラスの一速は欲しかった…。


【内装】
★☆☆☆☆
最低です。
素のモデルだからかも知れませんが、ひと言で言えば“プラスチックの悪夢”って感じ。
全てのプラスチックの質感が、余りにも安っぽくてヒド過ぎます。
オマケに建て付けとかもイマイチだし…。

それからスイッチ類やシートベルト、それからATのシフター位置も良くない…。
エンジンのスタートボタンなんて最たる例で、位置が悪いのでムリに覗き込まない限り場所がわからない!
シートベルトも意識しないと引き出せないし、ATシフターの位置が手前過ぎて扱い難いったらありません。
パドルシフター付きの高級モデルでは問題無いのでしょうけれど、素のモデルには付いていないんですよね、パドル…。


エンジンにカネ掛けすぎてこういう事になっているのだとは思うけれど、でもあの内装はヒドイですね。
早急に何とかすべきだなぁ。
わたし的には絶対にこのクルマは買いはしないけれど、レンタカーとして借りるには良かったです。




そのスカイラインに載って出掛けて撮った瀬戸内の風景です。
2日間ともに霞が掛っていて、写真撮影には厳しい状況でした。
天気は良かったんですけれどねぇ。



帰りに広島空港で食べたお好み焼きです。
美味しかったぁー!
空港でさえこういう味に出会えるというのが、さすがに広島だなって感じですね。