甲府のはずれのトスカーナはスゴイ!

私は甲府に住んでいながら、あまり街中を出歩いたりすることがありません。
その理由はこの街に魅力的なお店や施設(美術館や公園など)が無く、つまり商業的にも文化的にも、私の好奇心をくすぐるものが無いと考えているからです。


しかし最近、家の近所にある“vieilles vignes (ヴィエイユ・ヴィーニュ) ”や“トラットリア ジラソーレ”などのお店に接し、そんな私の考えが勝手な思い込みであった様にも感じつつあります。


その様なことを感じている今日この頃、歩いてランチにでも行ってみようかと、カメラ片手に出掛けてみることにしました。


いつもは車で素通りする道を好奇心を持って歩いてみると、やはりなかなか面白いものですね。




【家の軒先で日向ぼっこをしていた柴犬】



【レトロというかノスタルジックというか、なんとも味のある建物】



【問屋街だけあっておもしろいお店がありました】


そして取りあえずの目的地“トラットリア ボボリ”に到着。
このお店は連雀問屋街という場所にあるのですが、問屋街というよりは“元は問屋街”という感じで、ハッキリいって今から発展する様な場所ではありません。
そこに忽然と現れた異空間という感じです。



【シェフの名刺によると“ボーボリ”ではなく“ボボリ”らしい】


お店の中もイタリア感満点って感じで、なんともいい雰囲気です。
まだ出来立てでピカピカな内装ですが、これも20年位したら味が出ることでしょうね。



【本物のレンガ張りの内装。立ち飲みのカウンターもカッコいい感じ】


今日は昼間からガッツリ飲むと決めていたので、食べ物に合わせてボトルで赤ワインをチョイスして頂きました。



【大好物の生ハム&サラミの盛合わせ(¥3,500)とサンジョベーゼ100%のトスカーナのワイン“RioCassero”(¥4,500)】


生ハムとサラミの盛合わせですが、これを見て安いと思う人はいないでしょうけれど、経験者としてはたまにはこういう贅沢も良いかと…そういう感想です。
それに併せていただいたトスカーナのワインは、とても芳醇で成熟したぶどうから作られた感じです。
ワイングラス(IKEA製かな)のチョイスもなかなかだと思いました。


ダラダラ飲んでいたらお腹もいい感じになってしまいましたが、やはり料理らしい料理を一品頂かなければと思い、パスタを一品お願いしました。
本日のスペシャルパスタがイカ墨であるとのことで、かなり迷いはしたものの、このお店の特性のトマトソースと謳っているものをお願いしました。



【その味に驚かされたトマトソース(ケッパーやアンチョビ等等が入っています)のパスタ(¥1,300)。見た目はごく普通だが…】


このパスタ、見た目は具の無いナポリタンみたいですが、味の方は本当に素晴らしいもので、ちょっと他にないですよ、こんなパスタ…。
大好きなアンチョビと超大好きなケッパーが入っていることは別にして、こんなに美味しいパスタが出てくるとは、本当に驚きでした。


しかもこのパスタ、冷めかになってもその味の感動は変わるこ、φ1.9mmだというパスタ自体も、まったくやれた感じがしてくることはありませんでした。
いやー参ったなこりゃ〜。


“トラットリア ボボリ”これはスゴイお店を知ってしまいました。


たまにはこういうお店で贅沢しても良いですよね。