負けない

051227

大好きな“ビーフストロガノフ&バターライス”を作ってみました。

まぁ所詮は市販のルーを使ったのですけれどね。

私がオリジナルでやった事といえば、ニンニクを摩り下ろして牛肉を炒めた事と、チーズとウスターソースを入れたこと位です。

でもまぁ悪くない出来でしたね。


今日、昼前に大手チェーンの電気屋さんに行ったら、クライアントのソフトウェアエンジニアのAさんに偶然出会った。

Aさんは仕事の事で思い詰めてしまい、12月に入る頃から出社出来なくなってしまっているんです。

彼はお子様もいる家族持ちで、見てくれはプロレスーみたいなのだけれど、心はとても繊細で優しくて、まさに“気は優しくて力持ち”っていう感じの人なのです。

彼が仕事の事で悩んでいる事は私も前から知っていて、彼の上司の部長代理にもその事は伝えていました。

がっ!結局…。

彼に限らず、同じ様に仕事のプレッシャーに潰されてしまっているエンジニアが何人も居ます。

その人たちに共通する事は、“まじめ”で“不器用”で“気遣い上手”だという事です。

いい奴らばかりなんですよね…。

クライアントの偉いさんは言います、『キミ達は世界の最先端の仕事をしているのだから、その事に誇りを持って欲しい…』ってね。

確かに偉いさんの言う通りですよ。

私だって外注という立場であっても、その事が自分のモチベーションになっている事は、紛れも無い事実です。

今の若いエンジニアに不足しているモノは、まさにその“自負”っていうプライドだと私は思っています。

でもね、残念ながら“誇り”や“自負”では空腹は満たせないし、ヤ○ダ電機の家電売り場でそれを謳ったって、単三電池の1個さえも恵んではもらえないのですよ。

Aさんは仕事の辛さと家族との狭間で、自分の思いというものが制御不能になってしまったのだと思います。

でもそれは実は救いがある…。

今日、彼と会って話しをして彼は間違えなく“正気”だったし、自分のすべき事を完全に理解をしていました。

つまり、彼は自分の心を食い破ってはいないという事です。

本当に強い人間は彼らの様には成りません。

その人達はずっと遥かに強い耐力を持っているのだけれど、でもそれが崩壊した時には絶対に取り返しがつかないのです。

だから私は“強い人間”といいものを、一元的に肯定的には捉えられない…。

『ならドーするよ!お前は?』と言われれば、それでも私は言下に答えます。

『私は誰にも負けない強い人間になる』ってね。

ほんと、私は誰にも負けない…。

そして自分にもね。

絶対に…。