変わりゆくものと変わらないもの

061004

“ブルー・ブラッド/デイヴィッド・ハンドラー”


私の最愛の小説家デイヴィッド・ハンドラーの最新邦訳作です。
よかったぁー!


でも!この物語では毎度お馴染みのシニカルで世捨て人チックなゴーストライター:ホーギーや、彼の相棒でチョット天然ボケのバセットハウンド犬:ルルが活躍する事はありません。
私と同じ様に90年代の初めからホーギーやルルの活躍を見てきたハンドラーのファンにすれば、この1人と1匹に会えなのはとても寂しい事なのだけれど、でもそれはそれとして新しい1.5枚目のヒーロー:ミッチの登場というものを、諸手を挙げて歓迎したいと思う。


きっと作者のデイヴィッド・ハンドラーだって、ずっとホーギーとルルと一緒にやって行きたいと思っているのだと思います。
でも、それは様々な意味で難しい事で、だとした場合の新しい主人公としてのミッチは、本当に最高の人選!?だと思うのです。



時代と変遷と共に変わってゆくもの…。
そして絶対に変わらないもの…。
それは二律相反するモノではない。


変えるべきモノを変え、変えてはいけないモノは絶対に変えないこと。
私自身そう在りたいと思っているし、努力もしている積りです。