政愛の終焉

私はこの先も若干左寄りに立ち続けたいと、そしてそう在ることが自分なんだと、単にひねているといえばソレまでですが、まぁそういうへそ曲がりな人間です。


そんな若干左を自負する私ですが、今回の天皇陛下と中国の国家副主席との会見に関する一連の騒動というものについては、小沢一郎民主党側に非常に大きな問題があると感じています。


私は小沢一郎という政治家のことがずっと好きで、自民党を離党してからは新進党時代を除き、全て彼の所属する政党に投票してきました。
それは誰よりも彼がこの国を愛する政治家だと思っていたからです。


しかし、今回小沢一郎の会見を見ていて『これはファシズム以外だ!』と、非常に強くそう感じ愕然となりました。


会見の際の発言の問題点は様々にあると思いますが、その中でも決定的に問題であると思うことは、『天皇陛下ご自身に聞いてみたら(中略)必ずそうおっしゃると思う(後略)』と、現時点でのこの国の実質的な最高権力者自身が、天皇陛下の思いを代弁するかの様な発言をしたことでしょう。


この人は知らないのだろうか。
60年以上前のこと、まさに時の権力者たちが『陛下の御心』という旗を振り、国民を先導して太平洋戦争への道を進んで行ったこと。
そしてそのことの反省の基に、『天皇の政治利用は許されない』という事を決めたということを。


権力者として絶対に踏んではならない轍を踏んでしまったということです。


これが彼の本質なのか…。
だとしたら長年の私の小沢一郎への思いは、いったいなんであったのだろう!?
小池百合子とか船田元とかに聞いたならば(聞けないけれど)、納得できる回答をくれるのかもしれませんね。


いずれにせよ、私の小沢一郎という政治家への長年の思いは、2008年12月14日を持って180度方向転換したことは間違えありません。