目が醒めた

私にとって既に１５年以上も掛替えの無い重要な存在であり続けているＳ原が婚約をしたというメールをもらった。
相手は私も良く知る、私自身本当の妹の様に思っている可愛い女性だ。

彼と彼女は様々な出来事を乗り越えて、やっとそういう事になったのですが、まぁその顛末の概要を知る私としては、やはりこの結果は“必然”な事だと思うのです。

正直なところ私はかなり恋愛とは縁が無いオトコで、体質的にもそうで無い自分である事は十二分に承知しているのですが、でも年末以降ココのところそういう事に明らかに餓えている自分に気が付いていて、今までに無く殊更に恋愛に接してみたいと思ったりもしていました。

でもＳ原が婚約の報告をしてくれたメールを読んでいたら、今の自分が本当に滑稽に見えてきて、思わず笑ってしまいました。

やはり、意味のある出会いは“必然”なのであって、小手先やテクニックでそれを補完できるものではないのだと、実はそれって知ってはいたのですけれど、やはりそうなのですね。

横っツラを引っ叩かれた様な思いです。

寂しさというモノは、時として人が誇り持ち歪み代償に積み重ねてきた自我を、一瞬にして捨て去らせてしまう様な力を持っている。

更により強く在らねば…。