(4/8)ニュージーランド取材旅行 (NZ 2日目 日本人ボートビルダーとの出会い)

NZ 2日目は、今回の渡航の最大の目的である、日本人ボートビルダー“布施弘太郎氏”を取材するため、コーディネーターの方と合流し布施氏が仕事をしているボートビルダーの工場に向かいました。


ガイドをお願いしたオークランド在住コーディネーターの入谷氏には、事前に私の様々な意向を細かく聞いて頂き、取材先の事前調査からアポイントまで、様々にお世話になりました。
コーディネ−ター入谷茂樹氏のHP



国道1号線を北上。Hertzレンタカーのナビゲーション“NEVER ROST(写真右下)”には、イギリスに続いて助けられました。しかしNEVER ROSTとは、ウマイこと言います!】



【高速道路である国道1号線を外れて地方道路に入ります。】



【道路脇の丘陵地帯にはいかにもNZらしい風景が…。】


それにしてもこんな山の上にボートビルダーの工場があるなんて信じられません。
山の上というだけではなく、いちばん近い海岸線まで直線距離で20kmはあります。
しかも工場の取り付け道路脇には木が生い茂っていて、車一台がやっと通れる未舗装路だし…。


しかし、その先には確かに“Dean Salthouse社”の工場がありました。
マジかよ!って感じです。



【“Dean Salthouse社”の工場。クルーザー作っているとは思えないほどコンパクトです。】



【工場の周りは牧場。写真には遥か彼方の海が小さく写っていますが…。】



【工場では“CORSAIR CABRIOLET 44”が建造中でした。CORSAIRは海賊船の意味だそうです。それにしてにスゴイVハルです。】



【無造作に置いてあるCORSAIRのメス型。】



【やっと会えた布施弘太郎氏。私と同じ歳ということもありますが、会った瞬間に『いい友達になれるぞ!』って感じがしました。】


私が布施弘太郎氏のことを知ったのは、3月末のNHKの6時台のニュースの海外レポートのコーナーで、彼が取り上げられている番組を見たことがきっかけです。
それでスグに『NZで頑張っている日本人のボート職人のことを取材したい!』とPerfectBOATに掛け合うと、快くOKの返事をもらうことができました。
いやぁ〜、ホントありがたい話ですね。


しかしそれからが大変で、放映元のNHKに問い合わせても個人情報を理由に何も教えてはもらえないし、Webで検索してヒットした、やはり布施氏のことをNHKの放送で知ったという、ヨットマンの“ひょうたん島さん”にも協力してもらい、NZ在住の邦人にも聞いてもらったのですが…。
結局、2ヶ月以上掛かってやっと布施氏の出演していたNHKの番組を、現地コーディネートした入谷氏にたどり着くことができたのは、NZ渡航の2週間前でした。



【布施氏と一緒に働いている仲間に集まってもらいました。みんな陽気でいいヤツです!】



【Dean Salthouseの社長ディーンさん家のイヌ。】


取材終了後に布施氏から『夜、一緒に食事しませんか?』とのお誘いを頂き、当然お断りする訳もなく受けさせて頂くことにしました。
奥さまや子供さんも連れて、私たちが泊まるホテルの近くにあるレストランに来て下さるとのことになりました。


その後、布施氏と分かれて私たちはマリーナ巡りです。



【“Gulf Harbour Marina”にはDean Salthouse社製のボートが係留されているとのことでしたが、残念ながら見当たりませんでした。】



【見たことのないSFもありましたが、やはり人気なのはお隣のオーストラリア製のリビエラです。アメリカのボートはグランドバンクス以外は見掛けませんでした。】



【こういうのは日本にはありませんね!】



【Gulf Harbour Marinaにはホテルやレストランが併設されています。】


ちょうどお昼時でマリーナ内のレストランでランチとなりました。
お店は近所の品の良いお爺ちゃんやお婆ちゃんで満席。
日本の高級マリーナとは違いその敷居はまったく高くはなく、誰でも気軽に立ち寄れる感じは羨ましく思えました。



【マリーナ内のレストラン“Carpe Diem”】



【私が頼んだ料理。名前は忘れましたが、牛肉のデミソース煮の上にパイが載っている感じです。イングランドでもこれによく似たものがありました。】



【妻が頼んだパスタと、コーディネーター入谷氏のハンバーガー。】


ココに限らずオークランドの中心街のシティのレストランでも、“$10 LINCH”というのを良く見掛けました。
$1はだいたい¥65でしたから、消費税の差10ポイントを考えるとかなり割安に思えました。
まぁ為替次第ですけれどね。


その後はシティに戻り、NZで一番高級と思われるマリーナ周辺を散策しました。



【マリンショップ街です。品数がトテツモナク多いので艇体以外は何でも揃いますね。】



オークランドではドコに居てもスカイタワーを見ることができます。まさにランドマークって感じです。】


ちなみに私が脚を運んだマリーナでは、2OFtクラスのボートをホトンド見掛けることはありませんでした。
これは高級なマリーナばかりに行ったからではなく、30Ft以下のボートはみんな庭先に置いておくんですね。
住宅街に行くと、私のポーナム26と同じ位の大きさのボートなんて、当たり前のようにトレーラーに載せておいてあります。


その後はシティの東にあるMission Bayの“Orakei Marina”に移動。



【こちらにもリビエラはかなり多いです。ここでもアメリカ製らしきボートを見掛けることはできません。】



【ここも大きなボートが多いです。】



【これは布施弘太郎氏が関わった、IPS600の4基掛け“SALTHOUSE 65”だと思います】


どこのマリーナでも同じなのですが、マリーナのポンツーンには気軽に入ることができます。
NZには悪人はいないんですかね。
いずれにせよ良いことです。


その後はスグ近くにある“MJサヴェージ記念公園”へ移動。



【いい眺めです。】


さらに有名な観光スポット“マウント・イーデン”へ。
車で山頂まで登ることができるので気軽に行けます。


【マウント・イーデンといえばこのクレーターですね。その向こうにシティが見えます。】


いやぁ〜!様々な所に行くことができて、本当に楽しかったです!
コーディネーターの入谷氏に感謝です。


その後は一旦ホテルに戻り、布施氏が予約してくれたレストラン“Rice”へ。
このお店、その名から想像できるように、日本人シェフYAMAUCHI氏のレストランです。
でも日本食ではなく、NZ料理的なもので、私はメチャクチャ気に入りました。



【イロイロ食べたのですが、話しに夢中で写真が…。情けない。】


Riceには布施氏と奥さまと息子さん2人、それに入谷氏と私たち夫婦でしたが、今日初めて出会った人たちの集いという感じは全くせず、本当に楽しい時間を過ごすことができました。


確かに意味のある出会いというものは、ほぼ例外無く無意識かつ突然に現れるものですが、しかしまさかNZでこんなふうに友人ができるとは、夢にも思ってはいませんでした。

先日、敬愛する先輩ライターの河村徹郎氏が『“ペンの力”というものは、思っている以上に大きいものだ。“ペンの力”に溺れるなよ…。』という話しをしてくれました。
ある意味、今回の出会いも河村氏の言う“ペンの力”のひとつの表れなのかも知れません。
この出会いのキッカケを与えてくれた人々に心から感謝です。



超ご機嫌で飲み捲くり、気が付けば真夜中に…。
楽しい時間はアッという間に過ぎ去ってしまうものですね。



【Riceを出てホテルに戻る途中、ライトアップされたスカイタワーがきれいでした。夜も危険ではないオークランドです。】


明日は有名な観光地のロトルアにドライブの予定です。


続く。