【偏見御免】マニュアルシフトはオトコの仕事  − シトロエンDS3スポーツシック −


先日のシトロエンC5の試乗したのに続き、ニューモデルのDS3スポーツシック(1.6L DOHCターボ 6M/T)に試乗することができました。


結論から言うと、かなりオススメです。
BMW(ミニ)も心穏やかではないことと思います。



シトロエンDS3はかなりカッコイイ!】
現行C5以降のシトロエンのスタイリングにはとても好感が持てます。
C5をドイツ(BMW)的という人もいますが、スマートとさとボリューム感が高い次元でバランスされている感じです。



《自分で買うなら絶対にこの色でしょう。ボーイズレーサーって感じでイイじゃないですか!》


このDS3も流行りの懐古主義的手法を(DSという名前の他は)一切用いることなく、100%完全にオリジナルなものです。

ロームメッキのパーツの使いか方も適度で上品。

好きだなぁ、こういう塊感のあるデザイン。



シトロエンDS3の内装はプレミアム感に満ちている!】
特にDSというアッパーラインを形成するシリーズは、プレミアム感があって『良い物を所有している』という満足感を得ることができる感じです。



《シート地のアルカンタラが好きです!。C3とのプラスチックの質感は価格差以上にあるように思えます。》


内装の質感も明らかにベースモデルのC3より上質で、プレミアムコンパクトといった表現がぴったりでしょう。


内装の操作機器類の剛性感も、値段相応に上質なものです。



シトロエンDS3を峠で試す!】
ゆっくりの試乗を許して頂けたので、近くのワインディングロードまで出掛けてみました。
ワインディングとはいっても、実際にはヒルクライム近いような道で、昔は“峠族”なる輩も出現していた場所です。


しかしまぁ凄いトルクですね。
しかもフラットだし…。
結構いい加減なシフトチェンジをしても、破綻する様なことは絶対にありません。

しかし、これだけトルクフルだと、ワタクシ如きであるとM/Tはタダ無駄にかき回しているというか、様々な意味でATの方が効率良く運転できそうです。(ヘタっぴってことですが…。)


でも、エンジンよりも感動したのは操作系の剛性感とスタビリティの高さです。


すり鉢状に落ち込む下りのコーナーで強めにブレーキを踏んでいる状態、たぶん90%くらいの重量が前輪に掛かっていると思うのですが、その状態でリアタイヤのグリップの抜けるような不安感はゼロです。
また、アクセルを戻したときのタックイン的挙動も皆無です。


別にメチャクチャ飛ばしている訳ではありませんが、やはりFFでいちばんドキッとするのがリア荷重が抜ける感覚だと思っていますので、そういう不安を感じさせないDS3のスタビリティの高さには感心しました。


あとブレーキを強めに踏んだ時の剛性感もとても心強いものがありますし、ステアリングから伝わって来る情報も適度かつ的確なものです。


DS3とパワートレーンを共有するBMWミニについて、私は素のモデルにしか乗ったことがありませんが、あちらもこんなにイイのですかねぇ。
まぁBMWですから、悪いわけはないかな。



【DS3の結論!】
いま私がもしクルマを2台持ちするとしたら、1台はこの“DS3スポーツシック”にします。


サイズが小さいので街乗りや市街地でも取り回しに困らないし、トルキーなエンジンは高速道路でもストレス無く流れをリードできるし、何よりもM/Tっていうのがイイじゃないですかね!(でも正直、オプションでツインクラッチのATがあると困ってしまうが、それも心配無い!)


久し振りの慣れないクラッチ操作に例え信号でエンストしても、ジョージ・クルーニーばりに“フッ!”と軽く自嘲してエンジンを再スタート!
カッコイイじゃないですか!


ちなみの2台持ちとする場合のもう1台ですが、シトロエンばかりではおもしろくはないので、今であれば新しいトゥアレグのV6なんていいと思っています。
もともと好きなんですよね、トゥアレグ
http://www.webcg.net/WEBCG/impressions/i0000024129.html


【DS3はまさにミニイーターだ!】
ミニを考えている方、まずは一度DS3を見てからにした方がいいと思いますよ。
ミニの色褪せないスタイルと存在感は本当に魅力的だと思いますが、いかにせん生息数が増えすぎてしまいましたね。


今回試乗したDS3はマニュアルトランスミッションでしたが、素のモデルはトルコンのATです。
まぁ今どき4段ATというのはチョットいただけませんが…。


いずれにせよ、やっとミニに強力なライバルが出現した感じです。